ついこの間、iPod Touchをビックカメラのポイントを使いまくって買ったのですが、
どうやらiPhoneのように「アプリ」なるものを入れられるという情報を耳にしてまして、iTunesストアのお金も300円位残っていたし、早速パソコンとiPod Touchを繋いでダウンロードしてみたのです。
アプリも色々とあって、見ているだけで楽しくワクワクしてくるものばかりだったのですが、そういえば舞台照明用のアプリもあると何かで見たなと思い検索してみますと、こちらも色々と出てきました。
Goboのライブラリーだとか外国の限定ですが色のデータとライブラリーだとか、
どのスポットライトでどういう高さ・角度から投射したら、床に何Mの円が出来るかというのを計算してくれるアプリとか、他にも色々照明さんには役立ちそうなものが沢山ありました。
中には照明卓として使えるアプリというのもあって、なんじゃそりゃ、と思っていたのですが、よくよく考えてみたら、iPhoneだからワイヤレスでコントロールする、という事になるわけで、もしかしたらこれはすごい事なのではないか、と思い至りました。
本番の操作をiPone(というかwiFiでネットに繋いだiPodTouch)でやろうというのではなく、シュート作業の時に卓に誰もついていなくても、舞台にいながら自分で点け消しが出来るのではないだろうか、と考えたのです。
卓操作要員だった人に、その間にデータのカラ打ちに集中してもらうとか、まだ終わっていない床の仕込をしてもらうとかも出来るし、小劇場に1人で入っている時に脚立の上でチャンネルを変える事だって出来るわけです。
なんて画期的なことなんでしょう。
そう考えたものの、LANとかアートネットとかwiFiとか、そういうネットワーク系が不勉強な僕は、一体どうやってiPhoneのアプリがディマーにDMX信号を送っているのか全然わかりません。
でも思いついた案が素敵すぎたのでめっちゃ調べました。
調べた結果……というか、これは接続方法の簡単な動画をメーカーさんがアップしていたのですぐにわかったのですが、
iPhone→「電波」→AirMacExpress(無線アクセスポイント)→「LAN(イーサネット)ケーブル」→LANとDMXを変換する機→「DMXケーブル」→照明機器
という形みたいです。
何やら色々と用意しないといけないみたいのだけれども、
だいたいどんな手順で送られているのかは理解できました。
しかし無線LANってどんなものなのかすら、使った事がないしよく理解していないので、AirMacExpressにもネットを繋げないといけないのか、とか、wiFiって無線LANとどう違ってどういう働きまでしてくれるのかとか、LANとDMXの変換ってどうやるのかとか、全然分かりません。
何を調べたらいいのかすらもわからない状態なので、
今日の朝、ビックカメラに聞きに行って来ました。
appleの人もUQ(wiMax)の人も、とても親切にしてくれたのですが、聞いたことが一般のお客さんの聞かないような事だったのか、「ちょっとわからないので調べてきます」と一度奥にひっこんでから説明してくれました。
appleの製品の仕様と、wiFiの一般的な事を聞いただけだったのですが。
wiFiの電波は半径20M位なら、理論値として飛ぶという説明を受けたので、
バトンにwiFiの受信機をつければもしかしたらワイヤレスDMX的な事も出来るのかと思い、
手で半球を描きながら「それじゃ例えば、上空20Mの所にも届くのでしょうか」
と聞いたら、また「調べてきます」という感じになったり。
人見知りの僕が色々聞けるくらいすごく丁寧に接客してくれて有難かったのですが、
時間がなかったので上空20Mの答えは聞かずに、その辺りは大丈夫です、と言ったら、UQの人がなんだか安心した顔になっていました。
最後そこは顔に出してはいかんだろう。
無線DMXの機械は高いですが、ネットワークの知識をつけて無線LANの電波を使って信号を飛ばせば、安くワイヤレスDMXの環境が作れるかもしれません。業界の一部が照明にネットワークを、と言っている意味が少しわかった気がしました。
経過はまた書きます。
明日はシアターグリーンの仕込みです。
最近ちょっと改装されたみたい。