今日はスーツで出動でした。
サラリーマンになってスーツで仕事をしたのははじめてです。
何かというと、
『05と06は日本におけるドイツ年なので日本とドイツの大学の偉い人達を集めて両国で行われている大学の改革について意見を交換しよう』
という内容のシンポジウムで、照明もスーツで来いという指定があったからです。
演台を照らしたり、全体を照らしたり、司会を照らしたり。
すごい暇な仕事です。
暇なので大学の学長とかそういうクラスの人達の議論を聞いていたのですが、
アツイ!
さすが学長、アツイっすよ。
しかもみんな頭いいものだから、知的な会話、知的な議論、
無駄な社交辞令のないスマートな進行。
そしてなにより、全員大学の有り方について高い理想を持っていること。
これが会議か……!
仕事で来ているはずなのに、手帳に気になる事をメモしてしまいました。
もう一聴衆でした。
構造改革で国公立の大学が法人として生まれ変わり、国の助成がかなり少なくなりました。
これで大学の会計は一般企業のような感じで行われるわけだけれど、
しかし大学の目的はそもそも金銭的な利益を得るところにはなく、
むしろいま役に立たない事を、実験的に無駄でもやれる所に意味があったりする、
みたいな、なんかそういうのでした。
文部科学省のすごい偉い人も来ていて、その人の発言も紋切り型の定型文などでは決してなく、
各ゲストの問いに、文科省の立場から柔軟な意見を述べていました。
文科省のもつ大学の理想も、各大学の思うものとそう変わらない事がわかったり。
あー、
こういう話を聞くと大学へ行きたくなってしまうよー。
印象に残っているのが、留学生云々の話の中で出てきた
「語学とはその国の文化を理解してこそはじめて習得したと言えるものだ」
というような話です。
漢字の背景を知って、より日本を理解したというドイツ人の学長がいました。
漢字には日本人の精神を形成する上で重要なものがあった、と、その人が言っていて、
まあそんな話で、
語学がまったく違う文化を理解する方法になるというのはその通りなのだろうなあと思います。
そういう視点なら語学は大変面白いように思えてきます。
これで、
今月のいろんな現場ラッシュはひとまず終了。
結局暇ではありませんでした……。
目白に11時、五日間、
葛西に10時、一週間
ビックサイトに9時、四日間
駒沢公園に8時、一日
竹橋に8時、一日
今月は早起きが身に付きました。
もう5時台に起きるのに躊躇はいりません。
こんな時間に出勤しているまともなサラリーマンは毎日大変なんですね……